2026SS
Many Many Love Letter
時には寝食を忘れる程に費やした日々の後、削り削られた心身の対価が幸福をもたらす。 失ったもの、得られたものが目に見えず存在する。
使えば使う程すり減って行くその物体は削った屑を散りばめしながら文字や絵を生み出して行く。
文字を綴る、伝える 芯が削られ丸くなる。
尖った先端で綴る文章が丸かったりする。
消費と昇華、目に見えるこの質量は対等であるのかもしれない。
漠然とした不安を身勝手に背負い、描いては消し、描いては消しを繰り返し完成したラブレター。 そんな大きな愛を軽やかに分散した衣服に乗せ、より多くの誰かに届けたい。